ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療に胃炎が保険適用

ヘリコバクター・ピロリ菌について、厚生労働省は2013年2月21日より胃炎での除菌治療を保険適用として認めた。
除菌治療にかかる薬剤についてヘリコバクター・ピロリ感染胃炎が適応追加されるとともに、感染診断及び治療の取り扱い通知も同日一部改正され対象患者として「内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者」が追加された。
また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍と今回対象となった胃炎については、確定診断を行った際の所見・結果を診療報酬明細書の摘要欄に記載することとされた。
なお、それが健康診断の内視鏡検査である場合にはその旨を摘要欄に記載することになる。
「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱い」の改正後の全文は下記のページに掲載。

http://www.medical-post.net/nagano/shaho/pylori

ヘリコバクター・ピロリ除菌療法の保険適用上の対象患者は、これまで胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後の患者に限られていた。

日本ヘリコバクター学会をはじめ関連学会からはヘリコバクター・ピロリ感染胃炎について保険適用の要望書が出され、製薬会社でも治験を省略して効能・効果の承認を求める公知申請を行っていた。
その結果、厚生労働省は2月21日に日本において製造・販売しているプロトンポンプ阻害剤について、アモキシシリン水和物、クラリスロマイシンまたはメトロニダゾールを用いた3剤併用によるヘリコバクター・ピロリ感染胃炎におけるヘリコバクター・ピロリの除菌療法にかかる適応追加承認をした。

なお、今回承認された薬剤は以下のとおり

1.プロトンポンプ阻害剤
・タケプロン®カプセル15、30、同OD錠15、30(ランソプラゾール)
・オメプラール®錠10、20(オメプラゾール)
・オメプラゾン®錠10mg、20mg(オメプラゾール)
・パリエット®錠10mg(ラベプラゾールナトリウム)
・ネキシウム®カプセル10mg、20mg(エソメプラゾールマグネシウム水和物)
・オメプラゾール錠10mg「マイラン」、20mg「マイラン」(オメプラゾール)
・ラベプラゾールNa塩錠10mg「オーハラ」(ラベプラゾールナトリウム)

2.アモキシシリン水和物製剤
・パセトシン®カプセル125、250、同錠250
・サワシリン®カプセル125、250、同錠250
・アモリン®カプセル125、250、同細粒10%

3.クラリスロマイシン製剤
・クラリス®錠200
・クラリシッド®錠200mg
・クラリスロマイシン錠200mg「マイラン」
・クラリスロマイシン錠200mg「タカタ」

4.メトロニダゾール製剤
・フラジール®内服錠250mg

5.組合せ製剤
・ランサップ®400、800
・ランピオン®パック