中央社会保険医療協議会 総会(第377回)

12月8日に中央社会保険医療協議会 総会(第377回)が開催され、資料が厚生労働省の ホームページに掲載されている。 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000187141.html 議題は下記の通り ○横断的事項(その5)について ○横断的事項(その6)について ○入院医療(その9)について ○調剤報酬(その2)について ○個別事項(その7)について 横断的事項5では医療と介護の連携で介護支援専門員や老健施設との情報共有・連携、介護施設での看取り等の他在宅患者訪問薬剤管理指導料、在宅患者訪問栄養食事指導料及び訪問歯科衛生指導料については単一建物診療患者の人数に応じた評価へ見直す方向が示された。 横断的事項6ではレセプトへの患者氏名のカタカナ記載及びレセプトに患者の住所地の郵便番号(7桁)を求めることについての対応(案)が示され (1)レセプトへの患者氏名のカタカナ記載については、電子レセプトに対応している医療機関等に対して、協力を求めるが、記載がなくても保険医療機関等に返戻は行わないこととする。(2)の郵便番号(患者住所情報)については被保険者番号の個人単位化等との関係もあわせて整理することが適当として、平成 32 年度改定に向けて検討する方向。 入院医療(その9)では療養病棟入院基本料についてで、基本部分と医療区分2・3患者割合(診療実績)に応じた段階的な評価とを組み合わせた評価体系とすることや医療区分の見直し、在宅復帰機能強化加算の在宅等退院の割合の基準値の引き上げなどが示された。 個別事項(その7)は 1.腎代替療法 2.遠隔病理診断 3.小児への対応 4.医療機関と薬局の情報共有・連携 5.医療従事者の多様な働き方 6.公認心理師 7.外来における相談・連携 8.明細書の無料発行 9.歯科の特定薬剤等の算定方法 10.新医薬品の処方日数制限の取り扱い と多岐にわたる。 小児への対応では、小児への抗菌薬の適正使用の評価、かかりつけ医から紹介を受けた整形外科における小児の運動器疾患に対する継続的管理への評価の新設など。 医療機関と薬局の情報共有・連携では医療機関からかかりつけ薬剤師に対して検査値等や診療上の留意点等に関する情報提供の評価など。 医療従事者の多様な働き方ではリハビリ専門職の常勤要件・専従要件の緩和など。 歯科の特定薬剤等の算定方法では、「薬価が40円を超える場合は、薬価から40円を控除 した額を10円で除して得た点数につき1点未満の端数を切り上げて得た点数」としている現行の取り扱いを一般的な薬剤の請求ルールに改める。 14日限度とする新医薬品の処方日数制限の取り扱いについては、処方日数制限について、現状の14日から21日、28日、30日等に延長する案を含め4つの案が提示されている。 個別事項(その7)

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